株式会社アルバイトタイムス(本社:東京日本橋、代表:垣内康晴、ジャスダック証券取引所上場、コード:2341)は、2008年2月期中間期業績が確定しましたのでお知らせします。 |
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■ 当中間期の業績ハイライト(2008年2月期中間期) |
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期初予想に対して増益を達成し黒字転換 |
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・ | 当中間期の連結業績は、売上高が前年同期比4.3%減の58億8千4百万円、営業利益が同44.9%減の1億9千4百万円、経常利益が同38.7%減の2億1千5百万円、中間純利益が同74.1%減の5千2百万円となりました。
前年同期比では減収減益となりましたが、期初予想比ではコスト削減を積極的に推進した結果、期初予想に対して営業利益が3億8百万円、経常利益が3億2千6百万円、中間純利益が1億2千2百万円の増加となり、黒字転換を果たしました。
今期の戦略として、現状の売上高でも利益を安定的に確保し得る体質に戻すことを最優先課題に掲げていますが、「収益構造の改善」が進捗していると見られます。 |
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DOMO事業は名古屋版・大阪が増収、首都圏版は大幅減収 |
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・ | 主力事業である『DOMO』の売上高は前年同期比5.2%減の52億3千1百万円となりました。 名古屋版・大阪版の売上高は、営業力強化が成果に結びつき、名古屋版が同21.3%増の6億4千3百万円、大阪版が同9.5%増の3億8千3百万円となりました。苦戦が続いている首都圏版は同18.2%減の13億6千5百万円となりました。人材サービス業顧客からの掲載が減少を続け、「短期」「日払い」「高収入」の求人情報に絞り込んだ『maido DOMO』が不振であったためです。 静岡3版は同5.3%減の22億2千4百万円となりました。競合の低価格戦略が継続されている中、顧客の奪い合いは熾烈化しています。
『DOMO NET』は同137.0%増の3千2百万円となりました。『DOMO NET』は、『DOMO』とのセット販売を行っているため、単独での売上を大きく見込んでいません。
『ESHiFT』は、静岡県内での競争が激化する中、限られた経営資源(営業力)を『DOMO』へ集中させているため、引き続き苦戦しました。そのため、9月をもって『DOMO NET』へ統合しました。
フリーペーパー取次事業の売上高は同5.7%増の5億9千1百万円となりました。売上高は堅調に推移しているものの、フリーペーパー市場全体は徐々に成熟しており、当事業の成長率に鈍化が見られ始めました。
一方、『DOMO』のフルカラー化による印刷費の増加が影響し、売上原価は同19.4%増の19億6千4百万円となりましたが、販売費及び一般管理費(販管費)で人件費、流通費、広告・販促費を中心に積極的なコスト削減に努めた結果、販管費は同10.3%減の37億2千5百万円となりました。 |
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『DOMO』と『DOMO NET』の連動性強化は順調 |
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・ | 2007年1月のリニューアルから、『DOMO』と『DOMO NET』の連動性強化の効果は順調に表れています。「連動性強化」とは、『DOMO』の全ての求人広告に「Web応募コード」を記載し、さらに『DOMO NET』へ自動掲載することで、『DOMO』を見てパソコンや携帯電話から簡単に応募できるようにしたことです。このリニューアルにより、『DOMO NET』経由の応募数は、リニューアル前に比べ3.2倍程度にまで増加(前期第3四半期比)しています。『DOMO NET』の商品力は着実に向上しており、9月より『DOMO』と一体商品化し、完全連動することでさらに強化していきます。 |
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■ 当中間期の連結業績(2008年2月期中間期) |
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(金額:百万円 構成比・増減率:%) | '08/2中間実績 | '07/2中間実績 | 前年同期比 | '08/2中間予想 | 予想比 | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 売上高 | 5,884 | 100.0 | 6,149 | 100.0 | △265 | △4.3 | 5,935 | 100.0 | △51 | △0.9 | DOMO | 5,231 | 88.9 | 5,518 | 89.7 | △287 | △5.2 | 5,277 | 88.9 | △45 | △0.9 | DOMO NET | 32 | 0.6 | 13 | 0.2 | 18 | 137.0 | 9 | 0.2 | 23 | 238.8 | ESHiFT | 27 | 0.5 | 56 | 0.9 | △28 | △50.8 | 37 | 0.6 | △9 | △25.8 | FP取次 | 591 | 10.1 | 559 | 9.1 | 31 | 5.7 | 611 | 10.3 | △19 | △3.2 | 売上原価 | 1,964 | 33.4 | 1,645 | 26.8 | 319 | 19.4 | 2,051 | 34.6 | △86 | △4.2 | 販管費 | 3,725 | 63.3 | 4,151 | 67.5 | △425 | △10.3 | 3,998 | 67.4 | △273 | △6.8 | 営業利益 | 194 | 3.3 | 353 | 5.7 | △158 | △44.9 | △114 | △1.9 | 308 | ― | 経常利益 | 215 | 3.7 | 352 | 5.7 | △136 | △38.7 | △110 | △1.9 | 326 | ― | 中間純利益 | 52 | 0.9 | 200 | 3.3 | △148 | △74.1 | △70 | △1.2 | 122 | ― | EPS | ¥1.50 | | ¥5.82 | | | | △¥2.02 | | | |
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(注) | 販管費:販売費及び一般管理費、税金等調整前:税金等調整前中間純利益、 EPS:1株当たり中間純利益 |
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■ 通期の業績予想及び今後の施策(2008年2月期) |
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業績予想に変更はありません |
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・ | 中間期は期初予想比で減収増益となりましたが、通期の業績予想に変更はありません。売上高に関しては、先行きに不透明感があること、利益予想に関しては、中間期における販管費の圧縮額の半分は未使用額であり、下半期に使用する予定があるためです。
今期の連結業績は、売上高が前年同期比横ばいの122億6千4百万円、営業利益が同7億6千3百万円増の5億8百万円、経常利益が同7億6千9百万円増の5億1千6百万円、当期純利益が同4億2千8百万円増の2億3千万円と予想しています。
業績連動型の配当方針に基づき、今期は1株当たり2円の期末配当を予想しています。
引き続き、今期の経営方針である(1)収益構造の改善、(2)商品力と営業力の強化、に注力し、新たな投資に向けた経営の機動性の確保に努めます。
「収益構造の改善」の具体策としては、当社の三大コストである(1)印刷費、(2)流通費、(3)広告宣伝費を中心に抑制・削減を徹底します。『DOMO』のフルカラー化により印刷単価が上昇しますが、発行部数の最適化により印刷費全体の増加率を抑制します。また、少部数の配布に留まっている不採算ラックを積極的に撤去し、配送費の削減を推進します。さらに、年初のリニューアルにより『DOMO NET』経由の応募が大幅に増加しているため、インターネット広告や交通広告を抑制する方針です。
「商品力の強化」については、『DOMO』と『DOMO NET』を一体商品化し、利便性、詳述性を向上させ、さらなる強化を図ります。
「営業力の強化」については、前期より取り組んできた結果、営業活動「量」(顧客への接触頻度や訪問件数等)を引き上げることができています。今後も営業活動の効率化と顧客満足度向上、人材の定着化による組織力強化をすることで、より生産性を高めていく方針です。 |
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■ 通期の連結業績予想(2008年2月期通期) |
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(金額:百万円 構成比・増減率:%) | '08/2通期 予想 | '07/2通期 実績 | 前年同期比 | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 売上高 | 12,264 | 100.0 | 12,272 | 100.0 | △7 | △0.1 | DOMO | 10,876 | 88.7 | 10,990 | 89.6 | △113 | △1.0 | DOMO NET | 73 | 0.6 | 31 | 0.3 | 41 | 132.7 | ESHiFT | 27 | 0.2 | 106 | 0.9 | △78 | △73.8 | FP取次 | 1,286 | 10.5 | 1,143 | 9.3 | 142 | 12.5 | 売上原価 | 4,118 | 33.6 | 3,587 | 29.2 | 531 | 14.8 | 販管費 | 7,637 | 62.3 | 8,939 | 72.9 | △1,302 | △14.6 | 営業利益 | 508 | 4.1 | △254 | △2.1 | 763 | ― | 経常利益 | 516 | 4.2 | △253 | △2.1 | 769 | ― | 税金等調整前 | 390 | 3.2 | △313 | △2.6 | 703 | ― | 当期純利益 | 230 | 1.9 | △198 | △1.6 | 428 | ― | EPS | ¥6.66 | | △¥5.74 | | | | DPS | ¥2.00 | | ― | | | |
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(注) | FP取次:フリーペーパー取次、販管費:販売費及び一般管理費、 税金等調整前:税金等調整前当期純利益、EPS:1株当たり当期純利益、DPS:1株当たり配当金 |
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■ 代表取締役社長 垣内 康晴のコメント 株主の皆様には格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
第1四半期に引き続き、中間期におきましても期初予想を大きく上回る利益が確保できたことを嬉しく思っています。社長就任時より「収益構造の改善」は必達すべき公約であり、その成果には手応えを感じた半期でもありました。
売上高については、期初予測には届かず減収という悔しい結果となりました。
主要因は、競合媒体の乱立による低価格競争の激化です。特に首都圏エリアではその動きが顕著であり、顧客獲得、売上拡大がしづらい状況にあります。また、求人市場全体の広告件数も頭打ちの状況にあります。
弊社では、むやみに低価格戦略を組むのではなく、現在、求職者が減少して人材確保に悩まれている顧客の本質的なニーズを満たす営業活動にシフトしています。地域・顧客をセグメント化し、効率的により多くの顧客と対面営業をするという地道な活動ではありますが、二年前に大量採用した社員も予定通りに戦力化され成果は着実に上がっています。
今期は更に、社員の育成・定着を促進させる為に営業管理体制も整え、営業力強化に努めています。
商品においては、今期9月のリニューアルによって、『DOMO』と『DOMO NET』の完全一体化がされています。前期からの投資が一定の効果を上げはじめており、課題だったネット商品開発の遅れを克服しつつあります。
一方、『maido DOMO』については、9月のリニューアルにて、掲載条件を緩和し求職者ニーズとのマッチング機会を増加させる事で、販売機会を拡充しました。
下期も厳しい競争が続くと考えておりますが、当社経営資源を最大限活用した当社らしい戦い方で成果を出し、通期の業績予想及び復配を必ず実現したいと思います。
引き続き株主の皆様からのご支援を賜りたいと思います。よろしく御願い申し上げます。 |
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■ 免責事項 本資料に掲載されている、アルバイトタイムスグループ(株式会社アルバイトタイムス及びその子会社・関連会社;以下「当社グループ」)の予想数値あるいは将来に関する記述の部分は、本資料作成時において入手可能な情報から得られた当社グループの経営陣の判断に基づいています。
しかし、業績予想の数値は実際の業績と異なるリスクを内包していることにご注意ください。当社グループは、常に最新の情報提供に努めますが、実際の業績は、業績予想以後に実際に生じる市場動向、経済情勢、消費動向、社内事情等の影響を受ける等の事情により、当社グループの経営陣が予想した数値と大きく異なることもあり得ます。 |