株式会社アルバイトタイムス(本社:東京日本橋、代表:垣内康晴、ジャスダック証券取引所上場、コード:2341)は、2008年2月期第3四半期業績が確定しましたのでお知らせします。 |
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■ 当四半期の業績ハイライト(2008年2月期第3四半期) |
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前年同期比で大幅増益、黒字転換 |
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・ | 当四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%減の31億6千4百万円と減収となりましたが、「収益構造の改善」を積極的に推進した結果、営業利益が同4億9千6百万円増の3億5百万円、経常利益が同4億9千8百万円増の3億9百万円、四半期純利益が同2億9千8百万円増の1億7千8百万円と大幅増益となり、黒字転換を果たしました。
また、期初予想比では営業利益が1億4千9百万円、経常利益が1億6千8百万円、四半期純利益が9千4百万円の増加と、予想を上回る成果となりました。
今期の戦略として、現状の売上高でも利益を安定的に確保し得る体質に戻すことを最優先課題に掲げていますが、「収益構造の改善」が着実に進捗していると見られます。 |
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DOMO事業は名古屋版・大阪版が増収、首都圏版・静岡3版は減収 |
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・ | 主力事業である『DOMO』の売上高は前年同期比5.7%減の28億4千6百万円となりました。名古屋版の売上高は同3.7%増の3億6千2百万円となり、伸展に一服感はあるものの引き続き順調です。大阪版も同11.5%増の2億2千8百万円となりました。 首都圏版は、同10.6%減の7億6千9百万円となりました。大手人材サービス業顧客からの掲載が減少を続け、「短期」「日払い」「高収入」の求人情報に絞り込んだ『maido DOMO』が苦戦しているためです。静岡3版は同7.9%減の11億3千9百万円となりました。最大の影響は、静岡県内求人マーケットが8月以降、縮小傾向にあるためです。
『DOMO NET』は9月の商品リニューアルより、『DOMO』と完全一体型商品として販売しているため、単独での売上は大きく見込んでおりませんが、『DOMO NET』で上位表示されるタイプアップ販売により、売上高は当四半期で1千4百万円となりました。
フリーペーパー取次事業の売上高は、前年同期比4.2%増の3億3百万円となりました。売上高は堅調に推移しているものの、フリーペーパー市場全体は徐々に成熟しており、当事業の成長率に鈍化が見られ始めました。
一方、『DOMO』のフルカラー化による印刷費、システム関連の減価償却費が増加し、売上原価全体では同5.3%増の9億9千9百万円となりましたが、販売費及び一般管理費(販管費)では、人員減による人件費の減少や、流通費、広告・販促費を中心に積極的なコスト削減に努めた結果、同28.0%減の18億5千9百万円となりました。 |
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『DOMO』と『DOMO NET』の連動性強化、一体商品化は順調 |
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・ | 2007年1月のリニューアルにより、『DOMO』の全ての求人広告に「Web応募コード」を記載し、さらに『DOMO NET』へ自動掲載することで、『DOMO』を見てパソコンや携帯電話から簡単に応募できるようになりました。このリニューアル及び9月の『DOMO』との完全一体商品化の成果として、『DOMO NET』経由の応募数は、前年同期比で約4倍にまで増加しています。直近の四半期でも25%以上の増加を示しており、『DOMO NET』の商品力は着実に向上しています。 |
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■ 当四半期の連結業績(2008年2月期第3四半期、2007年9月~2007年11月) |
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(金額:百万円 構成比・増減率:%) | '08/2Q3 実績 | '07/2Q3 実績 | 前年同期比 | '08/2Q3 予想 | 予想比 | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 売上高 | 3,164 | 100.0 | 3,341 | 100.0 | △176 | △5.3 | 3,427 | 100.0 | △262 | △7.7 | DOMO | 2,846 | 89.9 | 3,018 | 90.3 | △171 | △5.7 | 3,060 | 89.3 | △213 | △7.0 | DOMO NET | 14 | 0.5 | 7 | 0.2 | 7 | 98.0 | 11 | 0.3 | 3 | 27.8 | ESHiFT | ― | ― | 24 | 0.7 | △24 | ― | ― | ― | ― | ― | FP取次 | 303 | 9.6 | 291 | 8.7 | 12 | 4.2 | 355 | 10.4 | △51 | △14.6 | 売上原価 | 999 | 31.6 | 949 | 28.4 | 50 | 5.3 | 1,153 | 33.6 | △153 | △13.3 | 販管費 | 1,859 | 58.8 | 2,583 | 77.3 | △723 | △28.0 | 2,118 | 61.8 | △258 | △12.2 | 営業利益 | 305 | 9.7 | △191 | △5.7 | 496 | ― | 156 | 4.6 | 149 | 95.7 | 経常利益 | 309 | 9.8 | △189 | △5.7 | 498 | ― | 140 | 4.1 | 168 | 120.1 | 税金等調整前 | 302 | 9.6 | △200 | △6.0 | 503 | ― | 134 | 3.9 | 168 | 125.7 | 四半期純利益 | 178 | 5.6 | △119 | △3.6 | 298 | ― | 83 | 2.5 | 94 | 112.4 | EPS | ¥5.15 | | △¥3.47 | | | | ¥2.43 | | ¥2.72 | |
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(注) | 販管費:販売費及び一般管理費、税金等調整前:税金等調整前四半期純利益、 EPS:1株当たり四半期純利益 |
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■ 通期の業績予想及び今後の施策(2008年2月期通期) |
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業績予想に変更はありません |
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・ | 当四半期は前年同期及び当四半期予想で減収増益となりましたが、通期の業績予想に変更はありません。売上高に関して、先行きに不透明感があるためです。
今期の連結業績は、売上高が前年同期比横ばいの122億6千4百万円、営業利益が同7億6千3百万円増の5億8百万円、経常利益が同7億6千9百万円増の5億1千6百万円、当期純利益が同4億2千8百万円増の2億3千万円と予想しています。
業績連動型の配当方針に基づき、今期は1株当たり2円の期末配当を予想しています。 |
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■ 通期の連結業績予想(2008年2月期通期) |
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(金額:百万円 構成比・増減率:%) | '08/2通期 予想 | '07/2通期 実績 | 前年同期比 | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 売上高 | 12,264 | 100.0 | 12,272 | 100.0 | △7 | △0.1 | DOMO | 10,876 | 88.7 | 10,990 | 89.6 | △113 | △1.0 | DOMO NET | 73 | 0.6 | 31 | 0.3 | 41 | 132.7 | ESHiFT | 27 | 0.2 | 106 | 0.9 | △78 | △73.8 | FP取次 | 1,286 | 10.5 | 1,143 | 9.3 | 142 | 12.5 | 売上原価 | 4,118 | 33.6 | 3,587 | 29.2 | 531 | 14.8 | 販管費 | 7,637 | 62.3 | 8,939 | 72.9 | △1,302 | △14.6 | 営業利益 | 508 | 4.1 | △254 | △2.1 | 763 | ― | 経常利益 | 516 | 4.2 | △253 | △2.1 | 769 | ― | 税金等調整前 | 390 | 3.2 | △313 | △2.6 | 703 | ― | 当期純利益 | 230 | 1.9 | △198 | △1.6 | 428 | ― | EPS | ¥6.66 | | △¥5.74 | | | | DPS | ¥2.00 | | ― | | | |
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(注) | FP取次:フリーペーパー取次、販管費:販売費及び一般管理費、 税金等調整前:税金等調整前当期純利益、EPS:1株当たり当期純利益、DPS:1株当たり配当金 |
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■ 代表取締役社長 垣内 康晴のコメント 株主の皆様には格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
中間期に引き続き、当四半期におきましては、コスト効率を最優先に捉え、また前年同期がリニューアル等による投資負担が大きかったことから、前年同期を大きく上回る利益を計上できました。社長就任時より「収益構造の改善」は必達すべき公約であり、その成果には確実な手応えを感じています。
ただし売上高については、前年同期及び当四半期予想に届かず減収という依然厳しい状況が続いています。
主要因は、求人市場全体の広告件数が頭打ちであることに加え、競合媒体の乱立による低価格競争が激化していることです。特に首都圏エリアではその動きが顕著であり、顧客獲得、売上拡大がしづらい状況にあります。
弊社では、むやみに低価格戦略を組むのではなく、現在、人材確保に悩まれている顧客の本質的なニーズを満たす営業活動にシフトしています。地域・顧客をセグメント化し、効率的により多くの顧客と対面営業をするという地道な活動ではありますが、その成果は着実に見えています。
商品においては、今期9月に『DOMO』と『DOMO NET』の完全一体商品化をするリニューアルを実施したことで、ネット経由での応募数が大幅に増加し、前期からの投資が着実に効果を上げており、課題であったネット商品開発の遅れもほぼ克服しております。来期以降についてもネット商品の強化が優先課題であると考えております。
通期業績については、厳しい競争環境が続くと考えておりますが、当社経営資源を最大限活用した戦い方で成果を出し、通期の業績予想及び復配を必ず実現したいと思います。また、来期からの成長に向けた営業力や商品力強化のための施策も進めていく所存です。
引き続き株主の皆様からのご支援を賜りたいと思います。よろしく御願い申し上げます。 |
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■ 免責事項 本資料に掲載されている、アルバイトタイムスグループ(株式会社アルバイトタイムス及びその子会社・関連会社;以下「当社グループ」)の予想数値あるいは将来に関する記述の部分は、本資料作成時において入手可能な情報から得られた当社グループの経営陣の判断に基づいています。しかし、業績予想の数値は実際の業績と異なるリスクを内包していることにご注意ください。当社グループは、常に最新の情報提供に努めますが、実際の業績は、業績予想以後に実際に生じる市場動向、経済情勢、消費動向、社内事情等の影響を受ける等の事情により、当社グループの経営陣が予想した数値と大きく異なることもあり得ます。 |