株式会社アルバイトタイムス(本社:東京日本橋、代表:垣内康晴、ジャスダック証券取引所上場、コード:2341)は、平成20年2月期通期業績が確定しましたのでお知らせします。 |
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■ 当期の業績ハイライト(平成20年2月期、平成19年3月~平成20年2月) |
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前年同期比で大幅増益、黒字転換 |
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・ | 当期の連結業績は、売上高が前年同期比4.3%減の11,748百万円、営業利益が同878百万円増の623百万円、経常利益が同908百万円増の654百万円、当期純利益が494百万円増の296百万円となりました。1株当たり当期純利益は8円55銭となりました。
売上高につきましては減収となりましたが、「収益構造の改善」を積極的に推進した結果、営業利益、経常利益、当期純利益とも大幅増益となり、黒字転換を果たしました。
当期の戦略として、現状の売上高でも利益を安定的に確保し得る体質に戻すことを最優先課題に掲げており、「収益構造の改善」が着実に成果として表れました。 |
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DOMO事業は名古屋版・大阪版が増収、首都圏版・静岡3版は減収 |
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・ | 主力事業である『DOMO(ドーモ)』の売上高は、前年同期比4.8%減の10,459百万円となりました。名古屋版の売上高が同13.0%増の1,337百万円、大阪版が同8.5%増の802百万円となりました。
首都圏版は同15.6%減の2,701百万円となりました。重点的に開拓を図っている飲食・小売業を中心としたリテール顧客の獲得は順調に推移していますが、人材サービス企業では、求人予算を自社ホームページでの採用の強化等へ投入する動きが見られ、大幅な減収となりました。静岡3版は同4.6%減の4,374百万円となりました。とりわけ西部版において、大手製造業の生産調整・減産や県外への工場移転等も重なり、減収となりました。
神戸版につきましては、創刊以来、売上高は伸長し続けておりましたが、黒字化の目処がたたず、平成20年5月26日発行号をもって休刊することといたしました。
『DOMO NET(ドーモネット)』は、平成19年9月のリニューアルより、『DOMO』と完全一体型商品として販売しているため、単独での売上は大きく見込んでおりません。『DOMO NET』の売上高は、タイプアップ販売及びバナー広告販売により、同102.1%増の63百万円となりました。なお、正社員向け求人情報サイト『ESHiFT(イーシフト)』は『DOMO NET』へ統合しました。
フリーペーパー取次事業の売上高は、引き続き順調に推移し、同4.7%増の1,197百万円となりました。
一方、『DOMO』のフルカラー化による印刷費、システム関連の減価償却費が増加し、売上原価全体では同8.4%増の3,889百万円となりましたが、販売費及び一般管理費では、正社員採用の見送りによる人件費の減少や、流通費、広告宣伝費・販売促進費を中心に積極的なコスト削減に努めた結果、同19.1%減の7,234百万円となりました。
当期の配当につきましては、連結当期純利益の30%を目処に配当を行う方針に基づき、1株当たり期末配当金は、前回発表(平成20年4月3日発表)の普通配当3円に記念配当3円(平成20年2月19日発表)を加え、6円の配当を実施する予定です。 |
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■ 当期の連結業績(平成20年2月期、平成19年3月~平成20年2月) |
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(金額:百万円 構成比・増減率:%) | 平成20年2月期 通期実績 | 平成19年2月期 通期実績 | 前年同期比 | 平成20年2月期 通期予想 | 予想比 | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 売上高 | 11,748 | 100.0 | 12,272 | 100.0 | △523 | △4.3 | 12,264 | 100.0 | △516 | △4.2 | DOMO | 10,459 | 89.0 | 10,990 | 89.6 | △530 | △4.8 | 10,876 | 88.7 | △417 | △3.8 | DOMO NET | 63 | 0.5 | 31 | 0.3 | 32 | 102.1 | 73 | 0.6 | △9 | △13.2 | ESHiFT | 27 | 0.2 | 106 | 0.9 | △78 | △73.8 | 27 | 0.2 | ― | ― | FP取次 | 1,197 | 10.2 | 1,143 | 9.3 | 53 | 4.7 | 1,286 | 10.5 | △89 | △6.9 | 売上原価 | 3,889 | 33.1 | 3,587 | 29.2 | 302 | 8.4 | 4,118 | 33.6 | △228 | △5.5 | 販管費 | 7,234 | 61.6 | 8,939 | 72.9 | △1,705 | △19.1 | 7,637 | 62.3 | △403 | △5.3 | 営業利益 | 623 | 5.3 | △254 | △2.1 | 878 | ― | 508 | 4.1 | 115 | 22.6 | 経常利益 | 654 | 5.6 | △253 | △2.1 | 908 | ― | 516 | 4.2 | 138 | 26.9 | 税金等調整前 | 526 | 4.5 | △313 | △2.6 | 839 | ― | 390 | 3.2 | 136 | 34.9 | 当期純利益 | 296 | 2.5 | △198 | △1.6 | 494 | ― | 230 | 1.9 | 65 | 28.4 | EPS | ¥8.55 | | △¥5.74 | | | | ¥6.66 | | | |
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(注) | FP取次:フリーペーパー取次、販管費:販売費及び一般管理費、 税金等調整前:税金等調整前四半期純利益、 EPS:1株当たり四半期純利益 |
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■ 次期の業績予想及び今後の施策(平成21年2月期通期) |
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・ | 次期の戦略として、売上成長を期待できる体制を整えることが必要であると考えております。そのため、「既存事業の強化」「地域展開への取組み」「新規事業の開発」を進めてまいります。
「既存事業の強化」においては、『DOMO』の市場浸透を推進するために、営業力の強化、商品力の強化、業務プロセスの効率化を適宜実施してまいります。
「地域展開への取組み」においては、当社の強みが生かせる地域へ展開するために、アライアンスも視野に入れて機会を模索してまいります。
「新規事業の開発」においては、当社既存の資源とネットワークを最大限有効活用し、相乗効果を高めることで、従来は提供してこなかった付加価値の高い魅力的なサービスを提供してまいります。 |
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■ 連結業績予想(平成21年2月期通期) |
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(金額:百万円 構成比・増減率:%) | 平成21年2月期 通期予想 | 平成20年2月期 通期実績 | 前年同期比 | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 売上高 | 11,644 | 100.0 | 11,748 | 100.0 | △103 | △0.9 | DOMO | 10,335 | 88.8 | 10,459 | 89.0 | △123 | △1.2 | DOMO NET | 82 | 0.7 | 63 | 0.5 | 18 | 29.6 | ESHiFT | ― | ― | 27 | 0.2 | △27 | ― | FP取次 | 1,226 | 10.5 | 1,197 | 10.2 | 29 | 2.4 | 売上原価 | 3,783 | 32.5 | 3,889 | 33.1 | △105 | 2.7 | 販管費 | 7,202 | 61.9 | 7,234 | 61.6 | △32 | △0.4 | 営業利益 | 658 | 5.7 | 623 | 5.3 | 34 | 5.5 | 経常利益 | 669 | 5.7 | 654 | 5.6 | 14 | 2.2 | 税金等調整前 | 656 | 5.6 | 526 | 4.5 | 130 | 24.8 | 当期純利益 | 386 | 3.3 | 296 | 2.5 | 90 | 30.7 | EPS | ¥11.17 | | ¥8.55 | | | | DPS | ¥3.00 | | ¥6.00 | | | |
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(注) | FP取次:フリーペーパー取次、販管費:販売費及び一般管理費、 税金等調整前:税金等調整前当期純利益、EPS:1株当たり当期純利益、DPS:1株当たり配当金 |
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■ 代表取締役社長 垣内 康晴のコメント 当期(平成20年2月期)におきましては、社長就任時の公約「収益構造の改善」を最優先課題に掲げ、積極的なコスト削減に努めてまいりました。その結果、前年同期及び期初予想に対して、営業利益、経常利益、当期純利益ともに大幅な増益となり、黒字転換を果たすことができました。また、この業績をもって株主の皆様には、記念配当を加えた復配を実現することができました。
しかしながら、当社の事業環境は求人情報誌市場の成熟化に加え、媒体及びサービスの乱立による価格競争が一層激化しており、売上高については、前年同期及び期初予想に届かず減収という依然厳しい状況が続いています。
このような状況の下、当社では、人材確保に悩まれている顧客には、安易に低価格戦略を組むのではなく、本質的なニーズを満たすための対面営業の機会を増やすといった、当社らしい営業活動を実施してきました。また商品においては、平成19年9月に『DOMO』と『DOMO NET』の完全一体商品化を目的とするリニューアルを実施したことで、インターネット経由での応募数が大幅に増加しております。今後もより一層、営業力及び商品力の強化に注力し、従業員一人ひとりがサービスに対する使命感を強く持ち続けることで、求職者・顧客に選ばれる存在であるよう努めてまいります。
次期(平成21年2月期)に向けては、厳しい競争環境が続くと考えておりますが、当期実施した「収益構造の改善」から更なる成長を期待できる体制を整えるために、「既存事業の強化」に加え、当社経営資源を有効活用した「地域展開への取組み」及び「新規事業の開発」を進めていく所存です。 |
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■ 免責事項 本資料に掲載されている、アルバイトタイムスグループ(株式会社アルバイトタイムス及びその子会社・関連会社;以下「当社グループ」)の予想数値あるいは将来に関する記述の部分は、本資料作成時において入手可能な情報から得られた当社グループの経営陣の判断に基づいています。しかし、業績予想の数値は実際の業績と異なるリスクを内包していることにご注意ください。当社グループは、常に最新の情報提供に努めますが、実際の業績は、業績予想以後に実際に生じる市場動向、経済情勢、消費動向、社内事情等の影響を受ける等の事情により、当社グループの経営陣が予想した数値と大きく異なることもあり得ます。 |