当社の平成21年2月期通期業績(平成20年3月1日~平成21年2月28日)が確定しましたので、お知らせします。 | | ■ 通期の業績ハイライト(平成20年3月1日~平成21年2月28日) | | 前年同期に対して大幅に減収減益 | | ・ | 当期の連結業績は、売上高が前年同期比28.4%減の8,413百万円、営業損益が同1,622百万円減の998百万円の損失、経常損益が同1,704百万円減の1,049百万円の損失、当期純損益が同1,626百万円減の1,330百万円の損失となりました。
売上原価につきましては、売上高の減少により、印刷費が同30.2%減の1,697百万円、労務費が同23.5%減の151百万円となり、全体で同22.0%減の3,035百万円になりました。 販売費及び一般管理費につきましては、業務の見直しや流通費の削減により、同11.9%減の6,376百万円となりました。 |
| | 全国で求人広告件数は大幅に減少し、『DOMO』事業を直撃 | | ・ | 当社グループの主力事業である『DOMO(ドーモ)』の売上高は、前年同期比31.6%減の7,155百万円となりました。
国内外の景気の悪化が雇用情勢に大きく影響し、前期から落ち込みのある人材サービス企業及び製造業からの出稿が想定以上に減少しました。また、消費者の購買意欲の減退により、飲食・販売・サービス業においても出稿が減少するなど、幅広い業種において売上高が大きく減少しました。さらに、求職者からの応募が増え、採用も容易になる中で連続掲載回数が減少したことも影響しました。
厳しい環境だからこそ、新規顧客の開拓のために営業力の強化を行い、顧客訪問数、接触数を増加させた結果、静岡県下、名古屋中心部、大阪中心部ではシェアの拡大・維持はできたものの、求人広告市場の落ち込みをカバーできませんでした。
その結果、首都圏版では同34.9%減の1,758百万円、静岡3版では同25.9%減の3,242百万円、名古屋版では同29.7%減の941百万円、大阪版では同27.9%減の578百万円となり、主な版全てにおいて、売上高が大幅に減少しました。
『DOMO NET(ドーモネット)』につきましては、『DOMO』と完全一体型商品としてセット販売をしておりますが、『DOMO NET』単独での売上になる、地域ごとの特別企画におけるタイプアップ販売(『DOMO NET』で上位表示される機能)の促進や、トップページから求人広告に直接リンクを貼るバナー広告の販売により、同126.7%増の143百万円となり、前期より積み上げることができました。
採用支援サービス本部が展開する事業は、顧客のニーズはあるものの、急激な景気の悪化に伴い、採用費・研修費を削減する動きが顧客企業の中で広がっており、取引は『DOMO』『DOMO NET』の受注にとどまっております。
連結子会社である株式会社リンクが行うフリーペーパー取次事業につきましては、名古屋では新商品展開が奏功したものの、他地域では主要顧客の廃刊や統廃合が影響し、全体では同7.1%減の1,112百万円となりました。
株式会社NNCが販売する『正社員JOB』(現『Jobee by 正社員JOB』)につきましては、商品力の向上に主眼を置いて活動し、売上高は1百万円となりました。 |
| | ■ 当期の連結業績(平成20年3月1日~平成21年2月28日) | | (金額:百万円 構成比・増減率:%) | 平成21年2月期 通期実績 | 平成20年2月期 通期実績 | 前年同期比 | 平成21年2月期 通期予想 (修正予想) | 修正予想比 | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 売上高 | 8,413 | 100.0 | 11,748 | 100.0 | △3,334 | △28.4 | 9,537 | 100.0 | △1,123 | △11.8 | 無料求人情報誌 | 7,155 | 85.1 | 10,459 | 89.0 | △3,303 | △31.6 | 8,303 | 87.1 | △1,147 | △13.8 | 求人情報サイト | 145 | 1.7 | 91 | 0.8 | 54 | 59.2 | 129 | 1.4 | 15 | 12.1 | FP取次 | 1,112 | 13.2 | 1,197 | 10.2 | △85 | △7.1 | 1,104 | 11.6 | 8 | 0.8 | 売上原価 | 3,035 | 36.1 | 3,889 | 33.1 | △854 | △22.0 | 3,292 | 34.5 | △257 | △7.8 | 販管費 | 6,376 | 75.8 | 7,234 | 61.6 | △857 | △11.9 | 6,597 | 69.2 | △220 | △3.3 | 営業損益 | △998 | △11.9 | 623 | 5.3 | △1,622 | ― | △353 | △3.7 | △645 | ― | 経常損益 | △1,049 | △12.5 | 654 | 5.6 | △1,704 | ― | △336 | △3.5 | △713 | ― | 税金等調整前 | △1,105 | △13.1 | 526 | 4.5 | △1,631 | ― | △368 | △3.9 | △737 | ― | 当期純損益 | △1,330 | △15.8 | 296 | 2.5 | △1,626 | ― | △220 | △2.3 | △1,110 | ― | EPS | △¥38.86 | | ¥8.55 | | | | △¥6.36 | | | |
| | (注1) | 無料求人情報誌:『DOMO』『maido DOMO』、 求人情報サイト:『DOMO NET』『ESHiFT』『正社員JOB』、 FP取次:フリーペーパー取次、販管費:販売費及び一般管理費、 税金等調整前:税金等調整前当期純損益、EPS:1株当たり当期純損益 | (注2) | 『ESHiFT(イーシフト)』は平成19年9月をもって『DOMO NET』へ統合しました。 | (注3) | 通期予想は、平成20年8月18日に公表した予想修正後数値に基づいた表記となっております。 |
| | ■ 次期の連結業績予想及び今後の施策(平成22年2月期) | | 次期の連結業績予想は、売上高が前年同期比33.5%減の5,595百万円、営業損益が同94百万円増の904百万円の損失、経常損益が同154百万円増の895百万円の損失、当期純損益が同346百万円増の984百万円の損失となる見込みです。
当社グループの事業を取り巻く環境は、雇用情勢の悪化等に見られるように、今後も厳しい状況が続くと思われます。今後はより安定した収益基盤の構築及び商品・サービスの拡充を図ることを最優先課題とし、「営業力の強化」「収益構造の改善」「事業領域の拡大」を積極的に進めてまいります。 | | ■ 通期の連結業績予想(平成22年2月期通期) | | (金額:百万円 構成比・増減率:%) | 平成22年2月期 通期予想 | 平成21年2月期 通期実績 | 前年同期比 | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 増減額 | 増減率 | 売上高 | 5,595 | 100.0 | 8,413 | 100.0 | △2,818 | △33.5 | 無料求人情報誌 | 4,125 | 73.7 | 7,155 | 85.1 | △3,030 | △42.3 | 求人情報サイト | 550 | 9.8 | 145 | 1.7 | 405 | 278.4 | FP取次 | 851 | 15.2 | 1,112 | 13.2 | △261 | △23.5 | その他 | 67 | 1.2 | ― | ― | 67 | ― | 売上原価 | 2,168 | 38.8 | 3,035 | 36.1 | △866 | △28.6 | 販管費 | 4,331 | 77.4 | 6,376 | 75.8 | △2,045 | △32.1 | 営業損益 | △904 | △16.2 | △998 | △11.9 | 94 | ― | 経常損益 | △895 | △16.0 | △1,049 | △12.5 | 154 | ― | 税金等調整前 | △942 | △16.8 | △1,105 | △13.1 | 163 | ― | 当期純損益 | △984 | △17.6 | △1,330 | △15.8 | 346 | ― | EPS | △¥29.27 | | ¥38.86 | | | |
| | (注1) | 無料求人情報誌:『DOMO』『maido DOMO』、 求人情報サイト:『DOMO NET』『正社員JOB』、 FP取次:フリーペーパー取次、販管費:販売費及び一般管理費、 税金等調整前:税金等調整前当期純損益、EPS:1株当たり当期純損益 |
| | ■ 代表取締役社長 垣内 康晴のコメント 株主の皆さまには格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当期における当社グループの事業を取り巻く環境は、国内外の景気の悪化が雇用情勢に大きく影響し、有効求人倍率の低下、求人広告市場の縮小が見られました。そして、サービスの差別化が難しい中での同業他社との競争がより熾烈化しました。その結果、当期の業績に多大な影響を及ぼし、赤字転落、配当見送りと、株主の皆さまにはご心配をお掛けする結果となり、大変申し訳ございませんでした。
今後はより安定した収益基盤の構築及び商品・サービスの拡充を図ることが最優先課題と考えており、次期においては「営業力の強化」「収益構造の改善」「事業領域の拡大」に取り組んでまいります。
まず「営業力の強化」では、顧客との対話をより大切にし、接触量を増加させることで、他社との差別化となる営業体制を構築します。また、ターゲット業種やエリア選定に応じた地域単位での組織再編や機能・役割の向上を推進し、マネジメント力の向上や人材の育成にも積極的に取り組むことで、顧客に"選ばれる"企業を目指します。
次に「収益構造の改善」では、当期以上に大幅にコスト構造の改善を図ってまいります。
最後に「事業領域の拡大」では、当社グループの経営資源を最大限活用しながら、業種・地域ごとの顧客に対して、多様化するニーズを検証し商品・サービスの開発を行います。そして事業領域を広げることで、顧客との取引機会をより拡大してまいります。引き続き新規事業の開発を進める中、求人情報ビジネスを補完する新たな商品やサービスの開発にも取り組んでまいります。
今後も当社グループを取り巻く環境が好転するかどうか、予断は許される状況ではなく、次期の連結業績は損失を見込んでおりますが、従業員一同、一丸となって取り組み、より一層の成長を期待できる体制を整備してまいります。今後も引き続き株主の皆さまからのご支援を賜りたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 | | ■ 免責事項 本資料に掲載されている、アルバイトタイムスグループ(株式会社アルバイトタイムス及びその子会社・関連会社;以下「当社グループ」)の予想数値あるいは将来に関する記述の部分は、本資料作成時において入手可能な情報から得られた当社グループの経営陣の判断に基づいています。しかし、業績予想の数値は実際の業績と異なるリスクを内包していることにご注意ください。当社グループは、常に最新の情報提供に努めますが、実際の業績は、業績予想以後に実際に生じる市場動向、経済情勢、消費動向、社内事情等の影響を受ける等の事情により、当社グループの経営陣が予想した数値と大きく異なることもあり得ます。 |
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