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JASDAQ
2005年10月26日
各位
会社名: 株式会社アルバイトタイムス
代表者の役職名: 代表取締役社長 鈴木秀和
(コード番号:2341)
アルバイトタイムス、人材派遣事業子会社を譲渡
無料求人情報誌『DOMO(ドーモ)』を編集・発行する株式会社アルバイトタイムス(本社:東京都中央区、代表:鈴木秀和、ジャスダック証券取引所上場、コード:2341)は、本日開催の取締役会において、当社連結子会社である株式会社ソシオの全株式を株式会社パソナ(本社:東京都千代田区、代表:南部靖之、東証第1部上場、コード:4332)に譲渡することを決議しましたので、お知らせいたします。
■ 株式の譲渡の理由
株式会社アルバイトタイムスは、静岡県内の事業多角化の一環として、1989年11月に人材派遣事業を主業務とする株式会社ソシオを設立しました。主な事業内容としては、一般事務系を中心とした人材派遣事業や人材紹介事業を東京都、神奈川県、静岡県、愛知県において展開しています。

一方、当社グループ事業の方針として、中核事業である無料求人情報誌『DOMO』の全国展開により、近年では全国で拡大し得る事業への経営資源の集中を進めてきました。今回の決定は、「選択と集中」の経営戦略による無料求人媒体事業の市場浸透の加速を図り、より相乗効果が期待できる新規事業の開拓も視野に入れながら、事業の再編を推進していく方針に基づくものです。

人材派遣事業を取り巻く市場環境については、雇用の流動化や規制緩和により拡大期にありますが、競争が激化していることに加え、景気回復により人材の売り手市場化が進行し、派遣スタッフの確保が困難になりつつあります。このような状況下で、基盤である静岡県において一定のシェアを築いてきたソシオにとっては、業界全体のスピードに対応しながら派遣スタッフの調達力の強化やサービスの充実化・多様化を推進し、さらなる成長を目指していくうえで、シナジーが明確でない無料求人媒体事業を推進する当社グループに属するより、大手人材派遣会社のグループに入るほうが相対的にメリットは大きいと判断しました。ソシオの事業基盤および経営資源を引き継ぎ、発展させることを前提に交渉を進めてきた結果、株式の譲渡についてこのたび株式会社パソナとの基本合意に至りました。
■ 異動する子会社(株式会社ソシオ)の概要
(1) 商号株式会社ソシオ
(2) 代表者代表取締役社長  長谷川 圭男
(3) 所在地東京都中央区日本橋2-1-14
(4) 設立年月日1989年11月13日
(5) 主な事業の内容人材派遣・人材紹介事業、教育事業、その他アウトソーシング事業
(6) 決算期2月
(7) 従業員数60名(2005年8月31日現在)
(8) 主な事業所本社、日本橋支店、横浜支店、沼津支店、静岡支店、掛川支店、浜松支店、名古屋支店
(9) 資本の額1億5,000万円
(10) 発行済株式数3,000株
(11) 代表者大株主構成および所有割合株式会社アルバイトタイムス 100%
(12) 最近事業年度における業績の動向
 2004年2月期2005年2月期
売上高5,701百万円5,697百万円
売上総利益970百万円891百万円
営業利益131百万円101百万円
経常利益128百万円100百万円
当期純利益72百万円54百万円
総資産1,110百万円964百万円
株主資本346百万円401百万円
1株当たり配当金0円00銭0円00銭
■ 株式の譲渡先
(1) 商号株式会社パソナ
(2) 代表者代表取締役グループ代表兼社長  南部 靖之
(3) 本店所在地東京都千代田区大手町2-1-1
(4) 主な事業の内容人材派遣・請負事業、人材紹介事業、再就職支援事業、アウトソーシング事業、その他事業(教育、研修 他)
(5) 当社との関係なし
■ 譲渡株式数および譲渡前後の所有株式状況
(1) 異動前の所有株式数  3,000株(所有割合 100%)
(2) 譲渡株式数  3,000株(譲渡価額 10億円)
(3) 異動後の所有株式数  ――株(所有割合 ――%)
■ 日程
2005年10月26日  取締役会決議、基本合意書締結
2006年2月末  株式譲渡契約書締結および株券引渡し(予定)
■ 今後の見通し
子会社異動(譲渡)に伴う2006年2月期(2005年3月1日~2006年2月28日)の連結および個別業績予想、配当予想への影響については、業績予想数値が確定次第、速やかに開示いたします。

なお、2005年10月11日に発表しました2006年2月期通期連結業績予想(売上高18,443百万円、営業利益2,180百万円)のうち、株式会社ソシオの貢献分は売上高5,473百万円、営業利益49百万円となっています。
■ 代表取締役社長 鈴木秀和のコメント
ソシオの人材派遣事業は、アルバイトタイムスの歴史における静岡県内の事業多角化の一環として、同県内では高いシェアを築き上げてきた実績があり、派遣スタッフからも派遣先企業からも広く認知されています。したがって、今回の決定にかかわらず、派遣スタッフや派遣先企業からの期待や信頼を引き続き向上させていく方針に変更はありません。譲渡先の選定にあたっては、人材派遣会社としての十分な企業規模と総合サービス力、ブランド力、また個々の従業員にとっての活躍と成長のステージが広がることなどを勘案し、ソシオの成長シナリオを描くうえで最善の環境を整えることを重視しました。

アルバイトタイムスは無料求人情報誌『DOMO』で1997年に横浜に進出して以来、『DOMO』を中心とする無料求人媒体事業の全国展開を加速させてきました。同時に、この無料求人媒体事業に経営資源を集中すべく、人材関連分野における子会社事業の分離独立を進めてきたほか、2005年に入ってからは情報関連分野においても、中古車情報誌や有料誌関連の事業からの撤退を実行してきました。このような「選択と集中」の戦略のもと、無料求人媒体事業との明確なシナジーが得られないこと、当社グループの中では成長戦略が描ききれないという判断から、今回、ソシオの株式譲渡を決定するに至りました。今後は、無料求人媒体事業(紙・ネット)の全国展開を強化し、さらなる市場浸透を図っていくとともに、これらとシナジー効果を発揮できる新規事業の開拓も本格的に検討していく方針です。

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